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TATS紀行  Yesterday when I was young-Mr.Petersを偲ぶ  2011.11.12
     
   元モンタギュー駅前にある子牛を抱きかかえて馬を進めるカウボーイ像 Montague, California

Yesterday when I was young♪この歌のように40年前の私はこの村のPeters Ranchピータースさんの牧場のカウボーイでした。小さい時からの夢だったcowboyとして働く機会を与えてくれたボスでした。Mr.Petersから学んだこと、与えてくれたことは限りなくあります。
牧場の2日目に馬に乗って病気の子牛を選り分ける
仕事をした時の事。あまりの不手際に“おまえは馬の邪魔している! The horse knows the job better than you! ”ろくに英語が聞き取れなかった私でもこれは100%理解できた。カボチャのパイが大好物になったのでPumpkin the Kid<かぼちゃ野郎>という後で有名になるニックネームの名付け親でもあり、1971年の誕生日には「Vice President of Monkey Business」という役職プレートをつくってプレゼントしてくれました。あんまりにも失敗ばかりしていたからでしょう。薬を間違えて牛も殺しましたし・・・・・ 42歳で小児麻痺を患ったMr.Petersは、この地方の肉牛牧場世界では違った経営をしていました。
大型肉牛のシャロレーの種牛をいち早く導入したり、冬の間だけ肥育牛300頭を飼ったり、水をこまめに引いて灌漑で牧草を育てたりなど今では当たり前のことですが。 
私が彼から学んだことは、男の生きざまでした。 常に前向きに 常にジョークを忘れません。
馬の写真を私が進呈したら大変に喜んでご自分のデスクの背の壁にずっと掛けてくれていました。

Montagueモンタギューはサンフランシスコとオレゴン州ポートランドからの丁度真ん中で鉄道の駅があってここへカウボーイ達が牛の群れを追ってきたものでした。トラックが普及していない時代はそうして貨車に牛を積み込んで送り出す町でした。最後の牛の群れは1950年だったと昔聞きました。
町と言っても線路の反対側に町の建物があるだけのone street town. 郵便局、雑貨店、床屋に酒場2軒の他に何があったかな。この土地に新婚のMr.Peters夫妻が小型トラックでやってきて牧場を始めたのでした。
       
       シャスタ山が左手にあって美しい       白い牛がシャロレー、黒い雌牛はアバディーンアンガス

享年88歳で逝去されて1ケ月後の11月12日Celebrating the life of W.C.Peters彼の人生をお祝いする偲ぶ会の入り口にあの馬の写真がお客様を出迎えていました。
そして300人もの参加者が良きアメリカ人の思い出にふけりました。 
Mr.Peters , Thank you for all.
Tats Pumpkin the Kid Ishii, a cowboy

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