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TATS紀行
        虎己龍とらきりゅう 初土俵    2009.8.30

 岩手県県北の久慈市山形村は、日本短角和牛の生産地帯です。肉牛として 又闘牛を新潟の山越村や徳の島、沖縄まで送り出しています。平庭高原闘牛場では今年6月に全国闘牛サミット大会が開催されました。 8月30日の朝 平庭闘牛場へ続々と闘う牛達が運ばれてきます。今日のしらかば場所で私の闘牛「虎己龍」がデビューします。2歳といっても実際は1年半のまだ中学生程度ですから体重550kgでも闘うなんてどうしたらいいのかわかってないのが当たり前。それに初めて1トンもある横綱や大人の雄牛にかこまれ,大勢の人が見ているリングに連れ出されてオドオドして逃げ出したくなるのもよくわかる。初出場の取り組みはそんなもの。やはり3戦してからが戦い方を覚えるものです。とはいっても持主の私は早朝に目が覚めてしまい、落ち着きません。まるで自分がデビュー戦に出るかのよう。

 出番を待つ歴戦の勇「久慈パンダ」がうなっています。虎己龍も吠えている。番組が進んで勢子リーダーの下館さんが、白髪のような毛色の糟毛の虎己龍に綱をつけて入場してきました。対戦者みなほ号が入ってくるのを待ちます。 勢子は牛同士の頭を近づかせて戦いを促して勢子が取り囲んで逃げる動きを封じます。小競り合いが始まってどちらかが積極的に押してゆくと応じて受けて立つ力比べが起こることを期待して観客は息をのんで静まり、次を待ちます。これが横綱級の技もあり、駆け引きに長じた雄牛ではにらみ合いの沈黙から突然ガッツンと角突きが始まり、一方が逃げの動きをするまで15分20分と攻撃防御の力と技の真剣勝負が人々を興奮させてくれます。
 若い牛は一度負けを知ると戦いにくくなるのでその前に引き分けとするのが、ここのルールです。同じ毛色の相手と角合せから押し比べをして手ごたえを感じた虎己龍は、積極押し込んでゆきました。ガンガン押してゆきます。角を上下にして胸のすく戦い方です。ガンッバレ!  ソリャー!

父親の気分で力が入りました。
圧勝です  よくやった! 

負けたら肉にするぞ!と言い聞かせておいたから。
こいつは戦うのが好きなんだ。
と下館親父が褒めてくれました。闘牛育てプロの貴方が仕込んでくれたんでしょ。




十文字チキンカンパニーの皆さんが応援団で来てくれましたし、大いに声援を贈ってくださいました。
感謝 感謝でした。
次回のモミジ場所10月18日(岩手めんこいTV杯)では旗を作っておいて勝ったら場内1周をやろうと女性応援リーダーの提案あり。 やりましょう。やるべし

さて、祝杯を挙げねばなりません。平庭高原の森の中でバーベキューが始まりました。
ダッチオーブンの菜彩鶏ローストチキン、焼き鳥は商売だからいくらでもある。
ビーフステーキは厚めに切って炭を足して焼きます。 白樺の林に美味しい時間が流れます。
夏の終わりの広く大きな岩手の空の下 雄牛たちは本能で戦い、我々は癒された一日でした。
                                    石井達雄
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                                     平庭高原のあざみ

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