骨肉分離機、POSS、BEEHIVEなど チキンミンチの本当の品質を評価 旅の楽しい話
TATS紀行
アメリカの今日 「Today is the day        2009.2.3 石井達雄

1月末のアトランタは、恒例のInternational Poultry EXPO世界最大の養鶏食鶏の展示会で世界中から業界人が機械メーカー、種鶏ブリーダー、機材、飼料等が一堂に会する場です。

しかし 今年はお客がいませんでした。 私は毎年POSSポス社のお手伝い説明員に来ていてもこんなに低調な年は初めてです。立ち寄る人は挨拶に来る顧客のみ。
ブースに大きいPDX、PDE2000とつい先週関西に納めてきたPDE250小型骨肉分離機を展示してありましたが、商談ができたのは、このチビ機械だけでした。しかもアメリカ人ではなく、ボリビアと韓国のお客。用意してきたチビ改造型「日本仕様」の写真が役立ちました。他のブースもお客がいません。日本人も見かけません。
アメリカの企業は施設投資や旅費にお金を使わないという今年のメッセージなのかもしれません。

オバマ新大統領が就任演説で「旅」という言葉を表しました。 私とRogerロジャーはウイスコンシンまでの北への帰途の旅に出ました。2日間トラックの旅です。平原の雪、南部3州は停電で大混乱。
やっと夜の11時にモーテル着 腹が減った。 Buffalo Wild Wing Bar & Grill : 隣の食堂/スポーツ・バーへ入ったら深夜なのにお客で一杯。金曜日の夜でもあるけど、ワイド画面にバスケットボール、ホッケー、フットボールと全米の試合を見ながらワァーと騒ぐ人気のバーです。まずビールを持ってこい!それとバッファローウイングの辛いやつ。メニューを見るとピザのトッピングも鶏肉で味つけのソースを選べるスタイル。どれも安い。
バッファロー・ウイングというのは、手羽先をチリソース味と酢がきいたアメリカで人気のつまみです。この店の名前のように野牛に羽根がついたものではありません。辛いから汗は出てくる、ビールがもっとほしくなる。
 安い / 友達と来たくなる / $12が一番高いメニュー / 騒げる場所・・・・
鶏肉料理ばかり使っているガッツが気に入った!  でも料理は不味かった。

チキンミンチの相場は、21-22セント/LB【工場出値44円/Kg】
そんなに悪くない。鶏肉相場も弱含みだけで正肉が売りにくいぐらい。牛乳の農家渡し価格は$20から$10.50まで落ちた。トウモロコシは下落した後で持ち直して今はまずまずの$4弱。エタノールは下がった。ガソリンの値下がりならば当たり前。直接でなくてもいろんな別の影響が・・・・

ウイスコンシンの田舎へ着きました。 友人のブライアンは「ワイフがレイオフになって半年。でもね。今は家で皿を洗ってくれるからマァー いいよ」 皆な もう居直っている感じ。 今を楽しもうよ!って。教会へ行こうと誘ってくれました。小さなプレーリーファーム村のUnited Lutheran Church教会です。賛美歌を歌う老若男女と女性の牧師がなんともなごやかで気持ちいい。今日は若いメンバーがコーラスでおつとめの進行に合わせて歌ってくれました。若者のコーラスの最後の曲目Today is the day
I am leaving my past behind
私は過去と別れるのよ
I am setting my heart and mind on you, Jesus心と気持ちを神にゆだねて・・・・・♪
Today is the day Oh oh 今日がその日だ Today is the day Today is the day今日がその日だ
日曜日の朝 雪のアメリカの田舎で すがすがしい気持ちとなりました。


ウイスコンシン州の動物たち

アナグマBadger: 州の代表する動物です。だからウイスコンシン州議事堂のどこにも大きなアナグマの像が掲げてあります。「アナグマの州」というあだ名は1830年代に鉛鉱山が盛んでその代表的な町にちなんで付けられました。当時鉱夫たちは丘の中腹に掘った小屋に住んでいたから穴に住む「アナグマ」と呼ばれていたからでした。白頭鷲Bold Eagle: アメリカの国鳥であり、象徴のひとつでもあります。南北戦争に参戦した「オールド・エーブ」がいました。雛の時から飼われていた鷲は、アブラハム・リンカーン大統領にちなんで名付けられました。体が不自由な主人に代わり、第8歩兵連隊のマスコットとして従軍した「オールド・エーブ」は、敵が近いと鳴声を上げ 威嚇し、30数回にわたる戦闘に参加したそうです。南軍の将軍が特別に狙撃,捕獲せよとの命令をしたと書いてありました。戦争終了後、帰還した「オールド・エーブ」は、州議事堂の地下で余生を過ごし、20歳をこえて1881年に飼育者の腕にいだかれて息を引き取ったと州議事堂に写真入りの説明板にありました。議事堂内の壁画前面の棚の上に像が鎮座していて 今も平和を守っているのでしょう。ちょっといい話です。乳牛dairy industry: 酪農地帯として知られるこの州は、条件が揃っていたと思われます。日照時間が長く、コーンベルト地帯の北限でコーン栽培に適した土壌、酪農が盛んなスカンジナビアからの移民が多く、大都会シカゴが南にあり五大湖の周囲に工業地帯が発達していたこと等。白と黒の乳牛ホルスタインの群れが緑の放牧地にゆったりといる光景はありふれたものです。
でも時折胴体部分だけが白いベルテッド・ギャロウエイBelted Gallowayの珍しい古い乳肉兼用種もここではいます。でも 私には肉牛が多く目立つ気もします。牛が多ければ屠畜場も当然ある。州東部のグリーンベイ市には強豪のアメリカンフットボールチームGreen Bay Packers(名前どうり‐屠畜場野郎)があってスタジアムは試合がなくてもレストランや記念館があって市民の憩いの場所。楽しい処です

ウイスコンシン州議事堂 州都マディソンMadison
スノーモービルを氷の川に落とし
たのは誰だ??
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