TATS紀行 鶏にかかわる話 3題
<アメリカ鶏肉事情視察 2008.5>
(1)ユニークな中抜き機械
メインの中抜き機の動きに感心しました。セールスエンジニアのマイク氏とゴーデックスのS氏が連れて行ってくれた会社は、very ユニークでした。
ブロイラー(生体重 2.4Kg) 廃鶏(生体重 1.8kg) 種鶏メス(生体重 3.5kg)と大きさの偉く違う鶏を処理している稀有で小規模な工場。まずは中抜き機!
きれいに仕事するね(ウーム)肛門/直腸が引っ張られて伸びているのはどれもない(ウーム)腸が切れていない。今度は大きい種鶏も難なく(感心)内臓は検査のみでそのまま全てレンダーリングへ(ウーム)。
案内してくれたフィリピンからの出稼ぎ工場管理職は、「もったいないけど、ここでは売れないから」(ナットク) 製品は自場のスーパーパックからレストラン仕向けのカット等をこなしていました。種鶏肉は、中国へ輸出?と聞くと「地元の中華料理店とかインド料理屋から注文が・・・」そうかこの街はアジア人が多いから地鶏で食べられているんだ。
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メンバーの廃鶏業界のK社長曰く、「処理は好いね、でも解体はヘタ。もっと上手くやれるよ。ウチの支店にして・・・・」
お昼はフライドチキンを食べようとレストランを探しました。
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(2) Wild Turkey Hunters in Wisconsin,USA
我らはハンターだ! ワイルドターキーを求めて山野をめぐる。
ワイルドターキーのメスはオスの声を聞くと探しにでかける。オスがメスを探すのではない
林で待ち構えて目指すターキーの呼び音でオスを呼ぶ。 ケロケロー!

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本物の野生の七面鳥 Rogerの畑にて
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(3)エタノール工場 コーンベルトの北の端っこにあるウイスコンシンの田舎にて
ミネソタ州のミッシシピー川沿いの古い鉄道の町スティルウオ−ターでボートを借りて
TPM社の友人ジェリーと水遊びをしてから・・・・夜の1杯が6杯となって・・翌朝は二日酔い。

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でもミニバンのレンタカーでウイスコンシン州の中央部ライスレイクへ移動。
トウモロコシの種まき時期なのに雨と5月なのに寒さで遅れて、やっと今日からどこの畑でもトラクターを動かし始めました。トウモロコシ相場はちょっと下がったとのこと
この地方で操業1年2か月の新しいエタノール工場を訪ねました。 ブライアン工場長が素直にすべての製造工程を案内してくれましたので改めて感謝申し上げます。
大きいサイロには40日間分の在庫があって毎日200tを発酵させて100%のアルコールをつくる
大きな装置工場です。でもこれは最小規模とのこと。
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<エタノールの収率データ>
1ブッシュルから2.8ガロンのエタノールが精製される。
1米ガロン=3.7854リットル
1ブッシェル=35.2390リットル
よって2.8×3.7854÷35.2390=0.3008
約30%の収率となる。(あくまでも容積比)
日産:5万ブッシュルから15万ガロンができる。
この場合の収率は32%である。
製造最後に出るカスは乾燥倉庫に無造作に運ばれて、貨車やトラック
輸送されて牛か豚の餌となるそうです。鶏用には向かないのかとの
質問に「No! 否、鶏えさ用にベトナムへ輸出していますよ」
トウモロコシに比べて価格はXX%?
最後の質問は、工場のエネルギーはガスを使っているので
「なぜ エタノールを使わないのですか?」 工場長曰く「That’s a good question!
エタノールは値段が高くてつかえない!!!」
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寒い5月です。小雨ばかり降って、晴れても風が冷たくてスーツを着ていても涼しい感じ。
地温が上がらないので発芽しにくいけれど、遅れたからなんとしてでも播かないと間にあわないと農家は必死。TPM社社長のロジャーも兼業農家だから工場を早退してまで息子と夜中11時までトラクターを動かしていました。
今年の相場はどうなるのでしょう。 心配!
視察したM氏の結論「食物をエネルギーに変るのはやめましょう」でした。
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ついでに(4) 1200頭飼育の酪農家― Beautiful natuaral management
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大豆を搾って牛の餌にする。大豆油を燃料にして
搾乳機を動かすエネルギーをつくる。
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糞からメタンガスをつくり、糞を乾燥させて敷きマットをつくり、天井を高くして風が暑さを防ぎ、
牛たち(女性ですから)を快くしてミルクを搾るリサイクル経営!
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アルフレッド 貴方は素晴らしい!
メタンガスを処理した後に水分を分離機で絞っている処
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